2012年6月28日木曜日

高野山 町石道 (1)

先日、高野山へ歩いて参詣する道として
世界遺産に登録されております、
町石道(ちょういしみち)の
ルートを辿って登山してきました。

高野山出身で恥ずかしながら、
今回が初のトレッキング。
灯台もと暗しとはこの事で、
これを機に色々と勉強したので、
このブログを機会に皆さんにも、
興味を持ってもらえると幸いです。

今でこそ高野山へは
南海高野線の電車や車を利用して
参拝に来られるのが普通ですが、
昭和5年(1930年)の電車開通や
昭和35年(1960年)高野山道路の
開通以前、
1000年以上に渡って多くの巡礼者は
高野山へ歩いて登拝するしか方法はありませんでした。

そのルートは複数あり、
『高野七口』(こうやななくち)と呼ばれているものですが、
代表として高野への表参道として栄えたのが
今回トレッキングした町石道です。

僕が幼小の頃、周りの大人は
町石道(ちょうせきどう)と
呼んでいたので、
山の人は皆さんそう呼ぶのかもしれませんが
果たしてどうなんだろう???

そのルートは、九度山(くどやま)の
慈尊院(じそんいん)から
高野山の根本大塔(こんぽんだいとう)まで約24㎞の長い道のりで
1町(約109m)おきに町石が設けられた180基の町石が導いてくれます。

この町石というのは、
高さ約3メートルの五輪塔の石柱で
道しるべとしての役目があり、
そこには梵字(ぼんじ)と町数(程標)
それから鎌倉時代の安達氏などの施主の名前が刻まれております。

この町石はもともと木製の卒塔婆(そとば)でしたが、鎌倉時代の有力御家人、
安達泰盛らのサポートで朝廷、貴族、武士などの莫大な援助により、
朽ちた卒塔婆に代わって石造の五輪卒塔婆が建て替えられました。

驚いた事に慈尊院から大塔(だいとう)までの180基の町石の数には意味があり、
空海が中国から持ち帰ってきた二つの曼荼羅(マンダラ)の内、
胎蔵界(たいぞうかい)曼荼羅にある180の仏さんをその梵字で意味しているらしく、
下から中心の大日如来(だいにちにょらい)に向って拝んでいくと同時に
その場で弘法大師空海のご宝号(南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)を
唱えて祈願する、またはいろいろなことを供養することにつながっていくというのです。

ちょっとスケールのでかい話になってしまいましたがw
高野山を歩いて詣るという行為自体に修行の意味が含まれており、
非常に価値のある事だと思います。
これを知って登るのと登らないとでは
充実感が違うのではないかと思うのです(キリッ)!!!


今回、町石道の地図は和歌山県街道MAPを利用しました。
コピーしておくと、紙一枚、手にとって歩けますので便利だと思います。

スタート地点、慈尊院の最寄りの駅となる
南海高野線の『九度山駅』は、
難波からだと高野山極楽橋行き快速急行で約1時間、
※特急こうや号は九度山には止まらないので
手前の橋本駅で極楽橋行きの各停列車に乗り換えてください。

九度山駅から約25分、ほぼまっすぐ道標を頼りに歩いてくると慈尊院に到着。

(注)慈尊院へ向かう途中にはコンビニはありません。
九度山から橋本方面へ走る道路沿いに10分程度歩くとLawsonがありますが、
往復20分はロスしてしまいます。

慈尊院の裏手丹生官省符神社へ向かう石段の途中に
町石道の起点180町石がひっそりと佇み、
ここからがいよいよ高野山町石道のスタート。
ですが、一旦ここで次回のブログ更新に持ち越しですw

最後に町石道関連の詳しい動画を発見しましたので、貼り付けておきます。

2012年6月21日木曜日

Rainy day in Koyasan

http://www.flickr.com/photos/koyasanguesthouse/sets/72157630221707308/

一眼デジカメを購入して以来、

どっぷりその楽しさにはまっている毎日ですが、

Flickrに写真をいくつかUPしています。

梅雨の時期、高野山の雨量は多く、

霧も山内でよく発生するのですが、

それが幻想的な雰囲気を醸し出して

特に奥の院なんかは綺麗ですよ。

カメラの腕前はともかく、

自分なりの目線で高野山の魅力を

伝えていけたらと思います。

2012年6月19日火曜日

新しい建築の楽しさ



高野山ゲストハウスの設計を手掛けてもらっている

設計事務所アルファヴィルさんをはじめ

若手建築家による模計展が

東京のAGC STUDIOで開催されているそうです。

台湾のリゾートホテルや、新潟の旅館再生、

上信電鉄の駅舎等のビックプロジェクトと並んで

アルファヴィルさんの展示品はなんと!!!

高野山ゲストハウスの模型なんですっ!!!!!


既に一度、プレゼンテ―ションも行って頂いて
たくさんの人から好反応があったそうです。


僕も開催中に一度、会場の方へ
是非行ってみたいと思います。

東京近郊の方でご興味のある方は
一度足を運んでみてくださいね。






























(以下、詳細)

AGC studio Exhibition No.05


12組の若手建築家による未来の建築を感じる模型展


「新しい建築の楽しさ」展

 ■開催期間: 2012年6月5日(火)~8月11日(土)

■開催場所: AGC studio1階エントランス ギャラリー

(東京都中央区京橋2-5-18 京橋創生館)

http://www.agcstudio.jp/project/


建築設計の世界では、

30代で独立することも多い建築家たちが、

社会の変化やクライアントの要望などを敏感に感じ、

アイデアをストレートに、また先鋭的に表現し、

次の建築の状況をつくっています。

そのなかの計画や基本設計は、

建築のコンセプトを明確にし、

試行錯誤しながら模型や

図面を形にしていく段階にあります。

若手建築家たちの、

新しいものをつくっていく楽しさや喜びを、

模型から感じ、

共有していただければと思います。